社内で話題になったジェネレーティブAI9選 (2023年2月時点)

米Gartner社が、2022年の「戦略的テクノロジーのトップ・トレンド」で注目すべきキーワードとして発表してから、世界的に注目をあびている「ジェネレーティブAI」。

ジェネレーティブAI(生成AI)は、データやコンテンツから学習し、クリエイティブで現実的なオリジナルのアウトプットを生み出す人工知能(AI)のことです。デジタルの画像や動画、音楽などの音声データ、文章やコードなどのテキストなど様々なものを生成することができ、ハイクオリティなデジタル画像を生成することができる「Stable Diffusion」や、チャット形式で文章や画像の生成をすることができる「ChatGPT」は特に話題となっています。

画像や文章以外にも動画や音楽の作成もできるジェネレーティブAIですが、この記事では昨年度から今年にかけて社内でも話題になったサービスをまとめました。

目次

  1. 検索結果から検証・要約ができる「Bing AI「
  2. テキスト入れるとUI作ってくれるAI「Galileo AI」
  3. Figmaで一緒にデザインしてくれるAI「Genius」
  4. 長所・短所を分析し、意思決定の支援をしてくれる「Rationale」
  5. 議事録生成AI「CalqTalk」
  6. AI文章生成サービス「Catchy」、プレスリリース生成ワークフロー機能を追加
  7. AIペアプログラマー「GitHub Copilot for Business」
  8. 商品説明を自動で作成する「Shopify Magic」
  9. Figmaのプラグイン「The EightShapes Specs」
  10. おわりに

検索結果から検証・要約ができる「Bing AI」

Microsoftが2月7日、検索エンジン「Bing」に対話型AI「Chat GPT」を搭載したと発表。
ChatGPTの回答は2021年までに学習したデータをもとに生成されていましたが、この「Bing」は従来の検索エンジンをもとにAI機能を搭載しているため、リアルタイムの知見をもとに回答をしてくれます。

AIを搭載した新しいBingでは、検索結果を検証し内容をまとめてくれたり、追加の質問をいくつか出してくれたりもします。web上の動画や文章の要約をはじめ、業界の比較分析や最新情報のリサーチをしてくれるだけでなく、追加で気になった内容を調べてくれたり注目すべき内容を特筆してくれるなど独自の意見を含めて回答してくれるので、あらゆる面で生産性の向上が見込まれています。

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テキスト入れるとUI作ってくれるAI「Galileo AI」

「Galileo AI」公式サイトのデモムービーによると、テキストを入力するだけでAIがUIデザインをつくってくれます。生成されたデータはFigmaでも編集できるようです。

Figmaで一緒にデザインしてくれるAI「Genius」

デザインツールなどの開発を手掛けるDiagramが2月10日にプレビューを発表した、Figma上でUIのデザインを複数人が共同作成できる「Genius」。
Geniusではテキストを入力しなくても、ユーザと共同作業を行うような感覚でデザインを行うことができるとのこと。
今後の公開を予定しているとのことで、同社のウェイトリストへの登録者には今後も最新情報を知らせるとのことです。

長所・短所を分析し、意思決定の支援をしてくれる「Rationale」

Rationale」は悩みや課題を入力すると、背景や要因をAIが合理的に分析し長所・短所を可視化、意思の決定を支援してくれるサービス。Pros&Cons、SWOT分析をする機能もあり、ビジネスオーナーやマネージャーも活用することができるようです。

議事録生成AI「CalqTalk」

株式会社KandaQuantumが、自社サービスである議事録AI「CalqTalk(カルクトーク)」にOpenAIの音声認識モデル「Whisper」を導入し、更なる議事録AIの高速高精度化を実現。
音声認識技術により音声をテキスト変換、自然言語処理技術で文章を解析し、自然言語生成技術を使い情報をまとめる。生成された議事録は、人間が書いたものとほとんど同等の精度とのことです。現在、先行ユーザー登録を開始しているようです。
※参考:PR TIMESより

画像はPR TIMESより

AI文章生成サービス「Catchy」、プレスリリース生成ワークフロー機能を追加

株式会社デジタルレシピが提供する「Catchy」は、様々な場面での文章作成を AI により行うことができるライティングアシスタントツールです。コンテンツの記事作成やキャッチコピーの生成だけでなく、新規事業やイベントの企画アイデアを生み出すこともでき、100種類以上の用途に応じた使い方をすることが可能です。
この「Catchy」に、新しく「プレスリリース作成ワークフロー」機能が追加。企業によるプレスリリースの活用が進む中で、執筆の効率化をシンプルで効果的にサポートしてくれるようです。
※参考:PR TIMESより

画像はPR TIMESより

AIペアプログラマー「GitHub Copilot for Business」

GitHubが2月15日に、AIペアプログラミングツール「GitHub Copilot」のビジネスプラン「GitHub Copilot for Business」の提供を開始し、あらゆる開発者や組織で使用が可能になりました。
「GitHub Copilot」は、開発者が入力しているコードから編集中のファイルや関連ファイルのコンテキストを分析し、新しいコード行や関数全体、テストなどの候補を提案します。「Visual Studio」「Neovim」「VS Code」「JetBrains」などの開発環境で拡張機能として使用できるようです。

商品説明を自動で作成する「Shopify Magic」

Shopifyが発表したEC用AIツール「Shopify Magic」。
商品に関するいくつかの情報と、検索エンジンで上位に表示させたいキーワードを入力するだけで、ツールが自動的に高品質の商品説明を作成してくれます。

来年にかけて、この「Shopify Magic」でさらに多くのツールを強化する予定です。

Figmaのプラグイン「The EightShapes Specs」

Figmaでデザインの仕様書を作成してくれるプラグイン「The EightShapes Specs」が発表されました。コーディング用の指示やガイドライン用の仕様整理に使うことができるとのこと。

おわりに

今回は、昨年から今年のはじめにかけて話題になっているジェネレーティブAIをまとめましたが、今も最新のAIサービスが毎日のように公開されています。
今後も、注目の最新AIサービスをまとめていきたいと思いますので楽しみにしていてください!

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