ブランドのイメージに沿ったデザインをするときに気をつけたいこと4選

はじめまして、トンガルマンでデザイナーとして勤務しているKです。
私はトンガルマンの主な制作分野であるデジタルコンテンツでのデザインは未経験として入社したので、先輩デザイナーさんに色々教わりながら、案件の中で日々新しい分野のデザインを勉強しています。

今回の記事では、そんな日々の案件を通して改めて気づいた“ブランドイメージに沿ったデザインをする時に気をつけたいこと”を4つ紹介します。デザインのノウハウというよりは、基本的にデザインに起こすまでの考え方になります。
これからデザイナーとして仕事をしていくという方や、クライアントワークでうまくいかないといった悩みのある方のヒントになれば嬉しいです。

目次

  1. 理解を深める(情報収集)
  2. ユーザーの目線も考える、ゴールをイメージする(想像力)
  3. 納品後や数年先も考える(先見性)
  4. 効果的な提案の仕方を意識する(伝え方)
  5. 最後に

理解を深める(情報収集)

クライアントワークでは、相手がどう思っていて、どうしたいのか、状況や課題をはっきりさせることが重要になります。

クライアントの持つブランドがどんな体験や価値を提供してきたのかという経緯や現状の把握と、課題・目的の認識や方向性をデザイン制作前にすり合わせていきます。

そういったプロジェクトの「ステータス面」での情報収集に加えて、「ビジュアル面」の参考も必要であれば準備します。提供される資料以外にも参考にできるものはないか、別の媒体のデザインや他社事例などもチェックして事前に準備しておくことで、実際にデザインを決めていくときにスムーズに進められます。

またブランドらしさを出すため・印象づけるためには、イメージの統一感が必要になります。見た目の統一やルール設定、表現方法などにも注意して、デザインの一貫性を意識することも大切です。

ユーザーの目線も考える、ゴールをイメージする(想像力)

UIUXデザインでは、クライアントではなくその先の、実際に使うユーザー(お客様)に対してデザインしないと制作物の本来の目的を達成するのは難しいです。

ユーザーやファンの目線になって、プロダクトに対してどういうことを求めるのかを想像してみます。

体験コンテンツであれば、内容が問題なく理解してもらえるか、説明文はどの順番に読まれるか、飛ばさず読んでもらえそうか、この色や形にしてどんな印象をもつか、違和感はないか…といったことを、できれば使う人の人物像やその人の状況まで具体的に設定して、「俯瞰して見る」状況を作ると、気づけることが多くなります。

本来の目的の再認識にもなるので、プロダクトの完成形(ゴール)がより明確になり、その後のブラッシュアップや情報の取捨選択もしやすくなります。

納品後や数年先も考える(先見性)

webなどの更新があるものでは、納品後の運用や展開についても考えておきます。
具体的には、コンテンツ内容を増やすことになっても問題ないレイアウトか、ページが増えた時はどうするか、内容の差し替えがしやすいかなど、変更があっても対応できるようにします。
後から変更になりそうな可能性のある部分があるなら、カスタマイズしやすい構成で初めから作っておく必要があるため、先を見据えて準備しておくことが大切です。

数年後など、一定期間の時間が経過した後のことも考えます。

長く使ってもらえるものになるよう、使いやすさやわかりやすさが担保されているか、ブランド力が活用できているか、複利を生めているか、期間限定のコンテンツでないなら、時代に左右されないデザインになっているか、シリーズ展開できるかなど、長期的な視点でもイメージし、制作物がもたらす効果について考えます

効果的な提案の仕方を意識する(伝え方)

これについては直接デザインに関係する話ではなくやり取りの仕方にはなるのですが、提出したデザインが的確であるかどうかをクライアントに納得して決めてもらうためには、判断材料が必要になります。

作ったものだけを提出するのではなく、趣意文や比較できるような参考イメージを用意することで、デザインの意図を細かく伝えられたり、デザイン自体の説得力も上がります

時にはデザインの別パターンをいくつか作って選んでもらったりして、より目的にあったデザイン要素を決めていくための手段として、提出の仕方を工夫することも大事だと感じています。

言葉での説明については、特にデジタル媒体のような、ユーザーの行動に左右されるようなデザインにおいてビジュアルを見てもらうだけでは目的が伝わらないことも多いです。何かデザインを提出するときには一言説明を添えることを癖づけるようにして、普段からデザインの言語化の練習をするようにしています。

最後に

以上のことは特にデザインの現場では実際のクライアントの反応を感じながらでないと、なかなか意識して形にしていくのは難しいのではないかと思っています。

私が思いつくだけでも、クライアントファーストの制作物は考えることが多く単純にはいかない作業です。

そのような複雑なやりとりを進んで行っていくためにも、まずは「自分が作っていてワクワクするものにする、そのために相手への理解を深め必要な材料(情報)を集める」という行動意識を前提としてもっておくことが大事なのかなと思います。

私も改めて1クリエイターとして、人を楽しませるためにまず自分から楽しむ、ということを大事にしつつ、今後も多くの人に響くものを作れるよう、努力していきたいと思います。
あくまで私個人の考えにはなりますが、読んでくださった方の参考になれば幸いです。

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