CASE STUDY

ARハッカソンイベント「芝田XRアクアリウム」都市空間を彩る革新的体験

ARハッカソンイベント「芝田XRアクアリウム」都市空間を彩る革新的体験

OVERVIEW概要

芝田町XRプロジェクトとは?ARで取り組む地域活性化の試み

芝田XRアクアリウムARコンテンツは、株式会社STYLY様と共同で制作いたしました。

株式会社STYLY様と独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)様にて発足された芝田町XRプロジェクト。
このプロジェクトは、都市開発が進んでいく梅田周辺において少し取り残されたようにも感じる芝田2丁目をXRの町とするべく発起されたプロジェクトです。

このプロジェクトは、大阪市北区芝田2丁目に新たに実装されたSTYLYの都市XRテンプレートを基に、地元の学生たちが2日間にわたってAR作品制作の技術を学び、それぞれのアイデアを用いてARコンテンツを制作・発表・体験するハッカソンイベント「芝田XR HACK-A-THON supported by UR」の実施と、ユースケースコンテンツとなる「芝田XRアクアリウム」の構成となります。

弊社が担当した「芝田XRアクアリウム」では、STYLYプラットフォームで体験可能なスマートフォン向けXRコンテンツを開発し、大阪駅芝田町エリアの4つのスポットを舞台にしたXR水族館コンテンツを制作しました。このコンテンツは、4つのスポットを巡りながら、各スポットで得られるヒントを基に宝箱を探す周遊型の体験コンテンツです。

コンテンツ制作においては、オブジェクト(画像など)、各スポットのシーン(水族館)、インタラクティブ要素(宝探し)の設計、また、STYLY studioでのARコンテンツの調整まで実施しました。

ASSIGNMENT課題

芝田町の魅力を引き出す、AR屋外イベント設計と成功のカギ

ハッカソンに参加する学生のためのユースケースを作成し、芝田町への人の流入を促進するという依頼がありました。

このプロジェクトにはいくつかの課題が存在します。
・歩きスマホ防止を考慮した体験導線の設計
・容量を増やさずにコンテンツの華やかさを演出する方法の考案
・都市モデルに含まれていない現地要素の考慮
・短期間で高品質な成果物の提供

これらの課題を克服し、制作の想像力を掻き立て、芝田町への流入を増やすことが目的でした。芝田町へのアクセスを改善し、人々が大通りから芝田町へ自然に足を運ぶような魅力的な体験を創出することが求められていました。

OUTCOME成果

学生の創造力を育む「芝田XRアクアリウム」体験が与えた影響

ハッカソンに参加した学生たちからは、「芝田XRアクアリウム」を体験することで制作の想像力が掻き立てられ、ARコンテンツ制作のプロセスについての理解が深まり、クリエイティブなアイデアを具体化する能力が向上したとの声が多く寄せられました。

さらに、このプロジェクトは地域社会にも貢献しました。大阪駅芝田町エリアの活性化に寄与し、イベント期間中に多くの訪問者を呼び込みました。参加者や地域住民からは、ARコンテンツを通じて新たな魅力を発見できたと高い評価を受けました。

また、STYLYプラットフォームを活用した本プロジェクトは、他地域での同様のイベント開催のモデルケースとして注目され、今後の展開に繋がる可能性を示しました。

芝田XRアクアリウムARコンテンツの各エリア様子
芝田XRコンテンツ ARオブジェクトのクジラと魚達

APPROACHアプローチ

イベント成功のカギは内部体験にあり!芝田町内を巡る導線設計の工夫

体験導線の設計

外側ではなく内部を周遊できるようにすることで、芝田町内を満遍なく体験できる導線を設計しました。生物の配置やヒントの曖昧さにより、体験が完結するよう工夫しました。

コンテンツの華やかさの演出

容量を増やさずに華やかさを演出するため、軽量素材や雰囲気の変化を活用しました。幻想的な雰囲気を出すためのエフェクトやパーティクルを導入し、生物の数ではなく、世界観の演出に焦点を当てました。

現地要素の考慮

都市モデルに含まれていない現地の要素を考慮するため、実装と現地検証のサイクルを繰り返しました。人通りや危険箇所への素材配置を配慮し、何度も現地へ足を運び、違和感を取り除く作業を重ねました。

没入感と感動の重視

XRコンテンツ制作では、初めて体験するユーザーの没入感と感動を重視しました。コンセプト設計には社内外のメンバーが参加し、リアルな空間を再現するために様々な課題が発生しました。現地検証の重要性やチームワークによるコンセプト構築の重要性を強調し、最高のコンテンツを作るために部署を越えたチームワークが不可欠でした。

MEMBERメンバー

アカウント 大淵 まき子
アカウント 深川 大樹
ディレクター 片山 弘樹
エンジニア 藤本 健多