CASE STUDY

嗅覚トレーニングゲームコンテンツ「あの頃へもう一度」

嗅覚トレーニングゲームコンテンツ「あの頃へもう一度」

OVERVIEW概要

同志社女子大学の教授と嵯峨美術短期大学の准教授が共同で研究を行なっている、
嗅覚訓練の研究発表用PCアプリケーションを制作しました。

アプリケーションでは、下記の記憶力や嗅覚を使う2種類のゲームを楽しむことができます。

①パズルゲーム:被験者の思い出が呼び起こされるような、ノスタルジックなイラストを使った15ピースのパズルを組み合わせるゲーム

②匂い当てゲーム:匂いの入った12種類の小瓶のボックスからPCが選んだ3つの匂いの中で、出題される匂いと同じものを当てるゲーム

ASSIGNMENT課題

お客さまから最初に、匂いが認知機能に与える影響についての研究で、認知機能の向上をサポートするようなデジタルコンテンツを作成したいというご相談をいただきました。

嗅覚は記憶にも強く結びつく感覚機能であるにも関わらず、五感の中でも研究が遅れており、サポートも充実していないという事実があります。

ビンから匂いを嗅ぐというアナログ的アクションとPC上でのデジタルの操作を一つの体験として面白くできるか、というところがアイデアの出しどころでした。

OUTCOME成果

第一弾の日本語版から継続して英語版制作のご要望をいただき、国内やスウェーデン、サンフランシスコなど国際的な展示会でも出展されました。

展示会にて各所から、パソコンでゲームしながら匂いをかぐというのが新しく新鮮だった、
パズルで出てきたモチーフがその後の匂い当てゲームに登場するそういった仕組みが面白い、
などの評価をいただきました。

APPROACHアプローチ

ノスタルジックなデザイン

今回のプロジェクトでは、対象者の記憶と結びつけることが重要でした。
高齢者がノスタルジーを感じられるような、昔懐かしい過去の思い出と結びつけることができるデザインを、こちらから複数のデザイン案を提案しお客さまとすり合わせを重ね、デザインの演出やモチーフ選びを検討していきました。
また、英語版の追加制作ではAIによる画像生成でのイラスト作成を導入し、クオリティを保ったまま対応の幅を広げられるよう工夫しました。


先を見据えたシステム作り

技術部分では、ランダムで選ばれる匂いが偏りなく出るようなロジックの構築が必要でした。
また後から部分的なデザイン変更が簡単にできるシステムにしたことで、要素ごとの細やかなブラッシュアップや追加制作にも柔軟に対応でき、コンテンツの質の向上へと繋がりました。

MEMBERメンバー

ディレクター 岩崎 桜子
アカウント 大淵 まき子
デザイナー thao thanh
動画作成 chen howen
エンジニア 藤本 健多