CASE STUDY
- 企画プロモーション効果向上
- XR(AR/VR/MR)
赤外線サバイバルゲームに謎解きwebARを導入「赤サバ」
OVERVIEW概要
サバゲーと謎解きが交差する新たなチームビルディング
株式会社キャリアボンド様が企業や団体向けに企画・運営されている赤外線サバイバルゲーム『赤サバ』。本プロジェクトは、この物理的アクティビティに、スマートフォンから直接体験できる「webAR」を活用した謎解き要素を追加し、参加者同士のより深い連携や戦略的思考を促す全く新しいチームビルディング研修を生み出す挑戦です。
トンガルマンはデジタルのレイヤーを一貫して担い、AIを用いた教官キャラクターのビジュアル制作から、没入感を高めるブリーフィング動画の生成、さらには現場でマーカーを読み取って解答するクイズ機能の構築まで、物理空間でのサバイバルゲームの体験価値をさらに高めるためのすべてのデジタル要素を提供しました。サバゲーのスリルと謎解きのひらめきがシームレスに融合する、これまでにない研修体験を実現することを目指しました。
ASSIGNMENT課題
多様な端末での表示最適化とAI生成コンテンツの壁
本プロジェクトの開発プラットフォームには「PalanAR」を採用しましたが、全画面で要素を表示する際、通常のWebサイトのようなHTML/CSSのコーディングではなく画像ベースでの対応が求められるという仕様上の大きな制約がありました。そのため、参加者が持ち込む多様な画面サイズのスマートフォン端末において、表示崩れを起こさずに美しくレイアウトを保つことが非常に困難でした。この問題に対し、実装面で細かな工夫を凝らし、特定のサイズ以上の端末であれば最適に表示されるよう調整を行っています。
また、演出の核となるAI生成動画においても、一般的な動画生成AIだけでは教官キャラクターのイントネーションや声の雰囲気を希望するテイストに近づけることが難しかったため、別途、音声作成AIを用いて音源を制作し、動画と巧みに組み合わせることで、臨場感あふれるブリーフィング映像へと昇華させることに成功しました。
OUTCOME成果
リアルイベント連動型AR開発における確かな技術的資産
特に気をつけたのが、現場でのトラブルを未然に防ぐための徹底的なARマーカーの認識検証です。デザインの白黒反転や細かな文字・記号の差異が認識精度にどう影響するか、数え切れないほどのパターンテストを繰り返しました。この検証結果を基に、誤認識を極限まで減らしたマーカー選定とシステム挙動の最適化を図ることで、参加者が操作に戸惑うことなく謎解きコンテンツに没入できるストレスフリーな環境を整えました。
今回のプロジェクトを通じて、物理的なイベントとデジタルの謎解き要素を同時進行させる際の最適なUI設計や画面遷移の仕様に関する貴重な知見が蓄積されました。既存のリアルな体験価値を全く損なうことなくデジタルの面白さを効果的に付加する、今後のイベント連動型webAR開発におけるモデルケースとなり得るでしょう。

APPROACHアプローチ
運用のしやすさとシームレスな体験の両立
物理的なフィールドを駆け回るサバゲーの特性を最大限に考慮し、専用のアプリを事前にダウンロードする手間がなく、参加者のスマートフォンブラウザから即座にアクセスして遊べる「webAR」の仕組みを選択しました。
AI生成技術を活用してコンセプトに合致したキャラクタービジュアルや指示動画を短期間で効率的に制作しています。さらに、納品後もクライアントであるキャリアボンド様が自走して運用できるよう、PalanARの管理画面を通じてクイズの内容や画像を柔軟に変更・更新できる仕組みを構築しました。操作マニュアルを整備してお渡しすることで、技術的な複雑さをトンガルマン側で引き受けつつ、クライアント自身でコンテンツを継続的にブラッシュアップできる実用性の高い運用フローを確立しています。
MEMBERメンバー
| アカウント | 大淵 まき子 |
|---|---|
| メインディレクター | 金原 彩音 |
| サブディレクター | 片山 弘樹 |
| デザイナー | 伊南 智寿 / ダン タン タオ |
| エンジニア | 上坊 みさと |