CASE STUDY

都市空間とデジタルコンテンツを融合「YAMAGATA XR AquARium」

都市空間とデジタルコンテンツを融合「YAMAGATA XR AquARium」

OVERVIEW概要

都市空間に広がるAR体験

山形県が設立した「ヤマガタリアルメタバース研究所」によるXR活用の取り組みの一環として、空間レイヤープラットフォーム「STYLY」を活用したARコンテンツ「YAMAGATA XR AquARium」の制作を担当しました。本コンテンツは、やまぎん県民ホール イベント広場を舞台に、都市空間とデジタルを融合させる体験型コンテンツです。AR技術を活用し、ユースケースとしての表現可能性を示すことを目的に、3Dモデルやアニメーション、情報演出などを含むシーンを制作しました。

2025年8月8日(金)に開催する「やまがたフルーツEXPO前夜祭」に向け、コンテンツのバージョンアップも予定しております。

◼︎イベント情報 :
やまがたフルーツEXPO前夜祭

ASSIGNMENT課題

伝わるAR体験とは何か

本プロジェクトでは、XR技術を地域で活用する取り組みの一環として、ARの可能性を広く伝えることが求められました。ユースケースとしての分かりやすさや驚きのある表現を両立させる必要があり、加えて屋外空間での正確な位置認識や、昼夜での表示内容の切り替えといった技術的な課題も存在しました。こうした条件の中で、来場者に「ARでこんなことができるんだ」と自然に感じてもらえる体験の実現が求められました。

OUTCOME成果

地域と技術をつなぐ体験の場に

現地での体験会では、訪れた方々から好意的な反応が多く寄せられ、ARによる表現や仕掛けのユニークさが伝わったようです。都市空間とデジタルを組み合わせた試みとして注目を集め、地元テレビ局(YTS山形テレビ)でも紹介されました。技術的な工夫や細部の演出にも丁寧に取り組んだことで、XR技術の活用可能性を感じられる内容として、手応えのある成果につながりました。

YAMAGATA XR AquARiuの屋外シーン1
YAMAGATA XR AquARiuの屋外シーン2

APPROACHアプローチ

驚きと実用性を両立する設計

正確な位置認識に向けて現地のVPSモデルを活用し、最終的にはコンテンツ側の微調整で安定した表示を実現しました。ARならではの驚きと親しみやすさを両立するため、くじらが登場する演出や、昼夜で内容が変化する仕掛けを導入。さらに、水族館のような空間演出と地域情報の表示を組み合わせ、観光ナビゲーションとしての活用も提示しました。時間帯に応じたシェーダーの切り替えなど、表現の質にも丁寧に取り組んでいます。

MEMBERメンバー

アカウント 大淵 まき子
ディレクター 吉澤 弘尊
デザイナー チン カビン
エンジニア 藤本 健多