CASE STUDY

けやき坂イルミネーション「Horse Decorating Town from JRA」

けやき坂イルミネーション「Horse Decorating Town from JRA」

OVERVIEW概要

JRAけやき坂イルミネーションに見る技術と創造性の融合

2024年11月7日に六本木ヒルズ(けやき坂)で開催されたイルミネーションイベントにて、ペッパーズゴーストを活用したアトラクションを制作しました。

クライアントからのご要望「人がつい足を止めて見てしまう “面白い動きをして、すごいと感じる” ものを作りたい」に応えるため、現物のクリスマスツリーの周りを馬が走り回るユニークな映像を制作。本件では機材選定及び手配なども含めて担当しました。

ASSIGNMENT課題

「足を止める映像」を作る秘訣とは?プロジェクトの舞台裏

クライアントは毎年異なるアトラクションを展開しており、今回はペッパーズゴースト技術を活用した演出を採用。メイン映像と左右の映像を組み合わせた構成で、視覚的なインパクトを最大化することを目指しましたが、プロジェクトを進めるにあたり以下の課題を解決する必要がありました。

・ペッパーズゴーストをどのように実現するか
・映像と造作物の見え方をどのように調整するか

映像と造作物の見え方の調整
1ピクセル単位のこだわりが生む感動体験

APPROACHアプローチ

1ピクセル単位のこだわりが生む2m超えのペッパーズゴースト

本プロジェクトでは、課題を解決するため以下のアプローチを実施しました。

昼間でも視認性を確保するため屋外用LEDモニタを採用

ペッパーズゴーストを成立させるため、装置の大きさや使用する機材の選定を慎重に行う必要がありました。
プロジェクターでは明るさが不足する懸念があり、モニターでは大きさや明るさに制約がありました。その結果、昼間でも視認性を確保できる屋外用LEDモニタを採用。
また、反射用のアクリル板には3mほどの大型のモノを使用し、演出の成立を図りました。

映像と造作物の位置調整を徹底的に行い、自然な見え方を追求

映像と造作物を自然に融合させるため、クリスマスツリーや街並みの木の部分を造作物で作成し、イルミネーションや馬の動きなどを映像で表現。これらを一致させるため、表示範囲を格子で測定し、映像内で木の位置や大きさを再現。さらに現地での投影テストを繰り返し行い、最終的には1ピクセル単位で位置や大きさを調整しました。

MEMBERメンバー

アカウント 深川 大樹
ディレクター 吉澤 弘尊
デザイナー チン・カビン