CASE STUDY

JR大阪駅150周年イベント「AR大阪鉄道博物館」で蘇る歴代鉄道車両

JR大阪駅150周年イベント「AR大阪鉄道博物館」で蘇る歴代鉄道車両

OVERVIEW概要

ARプロモーションで体感する歴代の人気鉄道車両

大阪駅開業150周年に伴い開催される記念イベント”大阪駅タイムトラベルステーション”のコンテンツの一環として、歴代の人気鉄道車両がAR(拡張現実)技術によって大阪ステーションシティの各広場に現れる体験型周遊コンテンツを作成しました。

各広場に設置されたARマーカーを読み取ることで、車両がARとなって飛び出し広場内を疾走する様子を体験いただけるとともに、車両との記念撮影も楽しめます。また、特設サイト内では各車両についての情報やトリビアも紹介しています。

ASSIGNMENT課題

AR体験の精度を上げるための課題とは?大阪駅150周年プロモーションの工夫

大阪駅開業150周年を機に、駅構内にある広場を楽しく周遊しながら大阪駅や鉄道のことをもっと知ってもらいたいという目的で作成されたコンテンツでしたが、広場の特性を生かした演出をかなえるためARマーカーと体験者の距離をなるべく広くとるようにする必要がありました。

これにより、現地条件によってはARマーカーを設置できる位置が壁や床などと異なるため、天候状況や体験位置、カメラの高さ等によってARマーカー読み取り精度にムラが出ないかという不安も。
また、会場を表すサインには駅名標を模したものが使用されましたが、実際の駅名標と誤認識されてしまうのではという懸念がありました。

OUTCOME成果

験者の声が拡散!SNSで広がる大阪駅のARプロモーション

通常のAR体験ではあまり見られないトリックアート技法を用いたARマーカーや、空間を活用した演出をかなえることができたため、クライアントさまからも高い評価をいただくことができました。また、多くの方々に体験していただけたことでSNSでも広く拡散され、テレビでも紹介していただくなど、今回のイベントに貢献することができました。

AR大阪鉄道博物館 歴代の人気鉄道車両AR
AR大阪鉄道博物館 ポスター
AR大阪鉄道博物館 ARマーカー

APPROACHアプローチ

トリックアート技法で解決!ARマーカー設置の新たなアプローチ

ARマーカーと体験者の距離を広くとる必要があったため、正しくARオブジェクトの出し分けができるように列車のアイコンを使用することでARマーカーの特徴づけを行い、違いを際立たせるようにしました。

壁にARマーカーを貼ることができない場所ではトリックアートの技法を用いることで、床に貼ったARマーカーがカメラを通して見た際に正しく認識できる形状となるように距離や角度を繰り返し調整し、指定のポイントから見た時に真円のアイコンとなるARマーカーを作り出しました。

また、会場サインの駅名標には、実物と混同されないよう良い違和感を演出するデザイン性を意識して制作に取り組みました。

MEMBERメンバー

アカウント 深川 大樹
メインディレクター 片山 弘樹
サブディレクター兼印刷物デザイン thao thanh
メインデザイナー 八田 源之助
ポスターデザイン 倉井 菜
アートディレクション 北川 昌弥
エンジニア/テクニカルディレクション 上坊 みさと