人の心に突き刺さるようなテクノロジーとアイデアで、世の中を「一点突破」することを目指すトンガルマン。
様々な経験や価値観を持つ社員たちが、日々協力しあい、時にぶつかりあうことで新たな未来を創造しうる制作活動を行っています。
そんなトンガルマンに在籍する個性豊かなトンガった人材について、インタビュー形式で熱量と共にお届けしていきます。
第一弾は、東京オフィスのマネージャー、綿榎克将のエピソードを紹介。
学生時代に留学先のフランスまでをバックパッカーとして往復した経験は、果たしていまの業務に生きているのかいないのかーーー。
綿榎克将(わたえ かつまさ)
トンガルマン株式会社東京支社 アカウント(営業)チームマネージャー
前職含め、webデザインとコーディングを10年ほど携わった後に、2017年にトンガルマンへ入社。ディレクターを2年担当した後、現在はアカウントチームに所属し東京支社のマネージャーも務める。
入社した決め手は、web以外にアプリやXR領域などあたらしい技術を利用した開発を行う会社だったこと。
好きな物は音楽、映画、落語、やさしさ。
目次
これからの時代に期待して入社、そして転がるようにマネージャーに
――トンガルマンに入社したきっかけと今の業務内容を教えてください。
前職含め、webデザインとコーディングを10年ほどやっていました。習得は独学ですね。トンガルマンに応募した時は、VRやスマホ・アプリ、サイネージなどは未経験だったんですが、これからの時代に発展していくだろうと思い入社しました。
元々はディレクターとして入社したんですが、現在はアカウント(営業)チームに所属していつつ、今は東京支社で営業とマネージャーをしています。
喋るのが好きというか、ディレクションだけだと顧客の要望を把握しきれないこともあるので、アカウントもやってみたいという希望はありましたね。
もともとデザインとコーディングは経験していたし、経験として足りないディレクションとアカウントを経験すれば、案件のひと通りの流れを理解できると思っていました。
その後、前任の人が抜けるタイミングで引き継ぐ形でマネージメント職に就いたんですが、トンガルマンは社員同士の距離が近くて笑いの多い会社なので、自分としては上下関係ではなく、並列の立ち位置としていられるように気をつけていますね。役割を分ける感じというか。
地球の大きさを感じたくて。バックパックでの大陸移動
――ありがとうございます。綿榎さんはプライベートでバックパッカーの経験があると聞いたのですが、どんな国に行ったんですか?
そうですね。ユーラシア大陸を往復したので、26ヵ国ですかね。
――え?すごい大移動ですね…ちなみにおいくつの時に?
大学生の、20~21歳の時ですかね。
もともと交換留学生でフランスに行くことが決まってたんです。でも、せっかく行くなら飛行機じゃなくて陸路で行ってみようと思ったんですね。そのほうが地球の物理的な大きさも体感できると思ったので。
船と電車とバスで移動したんですが…移動先で変わった人が沢山いたなあ。
車窓からの風景に思いを馳せる、綿榎青年。
――ぜひ、聞かせてください!
まず富山から船に乗ってロシアに渡るんですけど、その船に乗ってる人たちがものすごい美人の人ばかりだったんですね。ロシアに帰る人たちも帰るときに乗るので。ロシア人ってすごいきれいだなって、ずっと見てたんです。あとでわかったんですが、その人たちはサーカス団の一員だったんですよ。あぁ、そうか!だからきれいだったのか――って。
――……?
その船での他の話もありますよ。
何人か同じ部屋だった一人に、ドイツから来た女の子がいたんですね。世界各国を一人でずっとバックパックで周っているらしくて、今回日本に来て次ロシア行って、みたいなハードな旅をしているみたいなんですけど、その女の子がめちゃめちゃ大きいぬいぐるみを持っているんですよ。
バックパッカーからしたら普通ありえないんですよね、荷物になるし、ボロボロだし。
で、「なんで君はそんな大きいもの持っているの?」と聞いたら、お父さんが若い時に亡くなってしまったので思い出のぬいぐるみらしいんですね。「だから私は、これをもって世界を旅したらお父さんと旅してる気分になる」って。…にしてもでかいなって、バックパックから首出てるんですよ。お父さんも罪だなと思って(笑)
――……ははは(あれ、なんか思ってた感じの話と違うな)
なんかこう、危険な目にあったみたいなスリリングなエピソードはないですか?
うーん、ないですね。
基本的にそういう危ない目に合わないように気を付けていましたから。夜遅い時間に歩かないようにとか。危ないところに進んで行ったこともなかったので、実際にそういった経験はそんなに多くないです。
十分に警戒していたので物を盗まれたとか、無くしたとかもなかったですし。
あ、でも思い出した。基本的に体調には気を付けてはいたのですが、帰りにインドからネパールに北上する時に、ネパールの気候が比較的過ごしやすかったんですね。それで、緊張が解けたのか、安宿近くで水餃子(モモ)を食べた後に急に寒気がしたんです。急いで宿に戻ったんですが、ガタガタ震えて毛布10枚くらい重ねてもダメなくらいの寒気と熱で、痙攣までしちゃって手も開けないくらいになったんです。
これまで両親には留学する、としか言ってなかったんです。なので、「もし何かあったら大使館に行って伝えてほしい」と、そこの宿にいた日本人に伝えていたんです。朝起きたら目が開かないかもしれないし、遺書も書かなきゃってなったんですが、紙もペンも持ってない。あいにく、伝言を頼んだ人も紙を持っていなくて、唯一あった紙らしきものがコアラのマーチの付箋みたいなメモ帳で。それに経緯とかを全部書いたんですね。お父さんお母さんいままでありがとう…とか何とか。借りたペンも必死に握らないと書けないくらいで。
そのメモを、何かあったら大使館に持っていってくれって頼んだんです。その人は、そんなこと言うなって言ってたんですがどうしようもないし。
そうしてたら世界中のバックパッカーが部屋に集まってきて、「とりあえず薬を飲め」とみんなで抗生剤くれたんです。どこの国の、何に効くのかもわからない抗生剤を十何個全部飲んで、そしたら数時間後にめちゃくちゃ汗が出てきて、一気に熱が下がったんです。無事に生き残ったんですね、だから今ここにいるんですけど。あれは九死に一生を得たかもしれません。
あ、そういえばその時助けてくれた人と後日タイで待ち合わせをして合流したんですが、常夏でめっちゃ暑い国なのにその人だけめっちゃ厚着してて。どうやら僕のその病気が移ったみたいですね。助けてもらったのに移しちゃいましたね。いやー、申し訳ないことをした(笑)
あ、そうだ。もう一つ危ない話をすると、イランのアンカラという都市で、銃を突き付けられたんです。
――え!危険な話あるじゃないですか!(…ようやく思い出してきたのかな)
基本的に僕は英語は喋れないんで全部勢いとノリでいってたんですけど、口コミが出ていた安い宿で受付のお兄さんに「1人で」「自分が」「寝る」をジェスチャーで伝えたんです。
そしたら「わかったわかった」みたいな感じで、二階からネグリジェを着た女性が現れたんですよ。なんだろうこの人って思って、それはいいからって繰り返したら女の人がもう一人降りてきたんです。それを繰り返してたら合計5人になったんですよ。
僕はそういう目的じゃなくてただ単純に泊まりたかっただけなので、違う違うってジェスチャーで伝え続けたら受付の男性が怒り出して、銀色のピストルを突き付けてきたんですよ!
で、「その銃を持ってみろよ」ってこっちに渡してきて。
持ったらズシッて重くて、「これはおもちゃだからな、ヘヘへ」みたいに言ってきて。
何度かやり取りしているうちになんとか伝わったみたいで、そこには結局泊まれたんですけどね(笑)
――よかったですね(…この人、慎重なのか無鉄砲なのか、わからなくなってきたな)
気を緩めると色々被害にあうとは聞いていましたが、まぁでもこのくらいですかね。国ごとに危ない目に合ってたら、マネージャーなんて出来ないですよ(笑)
――なんでそんなに誇らしげなのかわかりませんが…。
思っていたよりも地球は小さかった
――旅を通じた経験で活かされていることってありますか?
旅についての考え方は人によっていろいろだと思いますが、自分にとっては「何かを学びやすい体験手段」でした。
元々最初から何かを学ぼうと思ってバックパッカーとして長い距離を移動したわけではなかったんですけど、ただひとつ体感したかったのは地球の大きさでした。
でも、地球の裏側くらいまでの距離を往復して思ったのは、自分が思っていたよりも地球は小さかったということです。
そして、北欧オスロはやはり寒かった。
僕は基本的に一人で動いていたんですが、旅をする時って情報が何より大事なんです。国境に行けばビザをもらえるみたいな基本的な情報は持ってても、今ここの国境は封鎖されて通れないとか、リアルタイムな情報は持ってないじゃないですか。そうなると、人に聞くことが必須なんですよ。
当時はインターネットもまだないので、言語も宗教も違う人と無理矢理にでもコミュニケーションを取らないと前に進めない。
地図を見せたり、数字をジェスチャーしたり。持ってる物をなんでも使って、視覚で共通の理解がある物や相手との共通項を見つけるんです。
世間話だと、お腹が空いてるとか下ネタは世界共通ですよね(笑)
そうやってるうちに自然と物怖じはしなくなったし、自分が手に入れた情報をまた他に必要としている旅人に伝えていく。助け合いですね。
地球の大きさを感じようと思ったけど、結局は目の前にいる人とのつながりを大事にしないといけないんだと思いましたね。
――おっ!良い感じにまとめましたね!
たくさんの仲間とのコミュニケーションで乗り越える
――では、最後にトンガルマンのマネージャーとして一言お願いします。
いまはテクノロジーもあって便利になってきたとはいえ、どんな仕事をやっていても一人では乗り越えられない壁が出てきます。でも、困ったときには各メンバーに相談してアドバイスをもらったりとか協力を得ることができやすい会社だと思うし、そこで救われるところは大きいですね。会社のそういった雰囲気はいいと思います。
トンガルマンにもいろんな経歴の人や、外国人のメンバーもいるので、早く他の人の話を聞いてあげてください。
じゃあ、僕の話はこの辺で!
――ありがとうございました!
トンガルマンには他にもこんなメンバーがいます!
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